◆安いものを高く売れば儲かる
「沖の暗いのに白帆が見ゆる、あれは紀ノ国ミカン船」
江戸時代、嵐によってミカン船が出せなくなる年がありました。
江戸で高騰、紀州で暴落するミカン。
ひと儲けできるかもしれない…
そこに気づいた人物がいました。
当時、一介の小商人だった紀伊国屋文左衛門です。
借金して大量にミカンを買い込み、嵐を越えて命からがら江戸にたどり着きます。
タダ同然で手に入れたミカンが江戸では高値で飛ぶように売れ、
江戸で名を馳せた大商人となって帰ってくることができました。
彼がやった事業は、とてもシンプルです。
「安いところで買取り、高いところで売ること」
これを経済の言葉で「裁定」といいます。
「紀伊国屋文左衛門のミカン船伝説」は、裁定に成功した例として、今でも語り継がれています。
もし、あなたが現代の「ミカン」を見つけたら…。
起業して嵐の中に船を出してみるのもいいかもしれません。
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