◆なぜ「カラーFAX」というイノベーションは市場に受け入れられなかったのか?
モノクロのFAXよりも、カラーFAXの方が絶対に便利です。
ですが、実際にカラーFAXを持っている方は少ないでしょう。
どうして流行らなかったのか?答えはいたって簡単です。
「周りの方々がカラーFAXを持っていなかったから」です。
自分だけカラーで送受信ができても、周りの方々がモノクロでしかFAXできないのであれば、意味がありません。
モノクロのFAXが一気に普及したために、カラーのFAXはなかなか流行らない。
このように、「一世を風靡した既存の技術が重しとなり、新たなイノベーションを妨げる」ということが時折あります。
大企業は、規模の大きさをタテに、一度のイノベーションで市場を食い荒らします。
一度市場がひとつのサービスに依存するようになると、その利益を守るため、抜本的なイノベーションを行うことに消極的になってしまいます。
既存の商品の価値を破壊する画期的なイノベーションは、「破壊的イノベーション」と呼ばれています。
大企業はその巨大さ故に、継続的にイノベーションを重ねることができないのです。
◆イノベーションを起こすのは中小企業
小さい企業であればあるほど、「破壊的イノベーション」を心おきなく行うことができます。
中小企業の強みは「小回りがきくこと」です。
現在の市場のニーズのほとんどは、大企業が握っています。
ですから、新興の中小企業が新たに市場を開拓するためには、大企業の既存顧客を奪うくらいの気持ちが必要です。
日本は20年来のデフレを経て、生産力に対する需要が少なくなっていく一方です。
限られた需要の中で中小企業が生きていくには、ロングテールにしがみつくか、大企業のパイに食らいつくしかありません。
大企業の提供する技術はどんどん遅れていきます。
イノベーションを起こして既存の技術を破壊するのは中小企業の役割なのです。
◆まとめ:中小企業が大企業を尻目にイノベーションを起こす理由
・極端なヒットは、新たなイノベーションを妨げる
・大企業は既存の技術にしがみつくゆえに、抜本的な進化ができない
・破壊的イノベーションにおいては、中小企業の身軽さが武器になる
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